2017年。ついに年内でバンコクの屋台街が消える?
今朝、いつも購読しているハフィントンポストで、衝撃的な記事。
バンコクの屋台街、主要道路での営業禁止へ
市当局は「美化」活動を開始し、年末までに首都バンコクの主要な道路から食べ物を売る露天商全員を退去させると4月18日に発表した。
取り締まりはバンコク最大の繁華街ですでに実施されていたが、市は18日、主要な道路から屋台の露天商を全員退去させると認めた。8月、BBCによると、バンコク首都圏庁(BMA)はすでに市内にある39の地区から露天商約1万5000人を退去させた。その多くは食べ物を売っていた露天商だった。
バンコク知事の首席顧問ワンロップ・スワンディー氏は17日、地元紙『ネーション』に、屋台の営業を「秩序と衛生上の理由により」禁止すると述べた。
「バンコク首都圏庁は現在市内の全50地区から露天商を立ち退かせ、歩道を歩行者に返そうと取り組んでいます。例外はありません」と、ワンロップ氏は述べた。
当局は人気のトンロー地区で約100人の露天商に17日までにカートごと退去するよう命じた。また、次はチャイナタウンやカオサン通りなど、人気の屋台街を予定しているとスワンディー氏は『ネーション』に語った。
ハフィントンポストより抜粋
これまで、主要な屋台街を撤去したり、例外を作って、また元に戻したりと、行政としてもこの施策に対して、迷っている部分があるのかなと思っていたのですが、この記事によると、「例外はない」ということで、今年中にも、かなりバッサリとやるつもりなんですね。
私の周りでもこの施策については賛否両論で、屋台で食べることのない人たちは大賛成。逆に屋台利用が多い人たちにとっては死活問題。そして当然、屋台で生計を立てている人たち(この記事によるとバンコクには食べ物を販売する露天商が1万2000人ほどいるようです)は、かなりの人が路頭に迷うことは想像に難くありません。
私がタイに来たときには、まだスクンビット・ソイ38の屋台街は生き生きと営業しており、おかげで毎日の食事は、安く、とてもバリエーションに富み、タイって住みやすいいい国だなぁと思ったものでした。「秩序と衛生上の理由により」ということですが、確かに衛生上の問題はあるでしょうね。ネズミを見たり、残飯を洗い流してそのまま放置しているようなところはホント臭い。屋台によっては、ここでは食べたくないと思うようなところもあります。ただ、これって店舗でも一緒ですけどね。
行政には私達にはわからない深い思惑と、確固とした将来のビジョンがあって、実行していると思うのですが、この貴重な財産をどんどん潰していった結果、衛生的で洗練されたバンコクは魅力のある都市として、人々の目に映るのかな。
まだチャイナタウンの屋台街は前を素通りしただけで、一度も利用したことがありません。たくさんの行列ができている美味しそうな屋台を何度も見かけましたが、撤去される前に一度は経験しておきたいものです。
ニュースの備忘録として。
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