【 ボロ負け(T_T) 】初めてのムエタイ観戦
気がつけば、もう2年ほどタイにおります。タイと言えば、パクチーとムエタイとシンハービールと相場が決まっていますが(・・・決まってないですね。すみません。)、お恥ずかしながら、一度もムエタイを見に行ったことがありませんでした。
時はソンクラン休暇も終わろうとしている日曜日。ちょっと行ってみるかと、タイ人の知り合いのおっちゃんと二人でムエタイを見に行くことになりました。
バンコク公式のスタジアムは2箇所。毎日開催
選手たちの体がぶつかり合う生々しい音、リングに飛び散る汗、選手の攻撃に呼応して一斉にあがる観客の地響きのような唸り声と握り拳、ラウンドを追うごとにテンポを高めていく古典楽器の旋律──ムエタイの迫力を味わうには、スタジアムの客席がいちばんです。バンコクでは、元々王室の管理下にあり現在は民間会社が運営しているラチャダムヌーン・スタジアムと、タイ陸軍が運営するルンピニー・スタジアムがムエタイの2大殿堂として双璧をなしており、毎日どちらかのスタジアムで試合が組まれています。
Amazing Thailandより
バンコクには2箇所の公式スタジアムがあるんですね。
■ パクレット近くの ルンピニー・スタジアムは (火)(金)(土)
■ 王宮に近い ラチャダムヌーン・スタジアムは(月)(水)(木)(日)
初めて知ったのですが、バンコクのムエタイって、どちらかのスタジアムで、毎日やってるものなんですね。 行った日は日曜日だったので、選択肢は一つ、ラチャダムヌーン・スタジアムとなりました。
18:30頃から、9戦行われるということで、タクシーを利用して、到着したのは19:00頃。
入場料が6倍違う。タイ人と外国人
タイでは、よくタイ人と外国人の二重価格設定がありますが、ムエタイは本当に差が大きい。ワークパーミットを持っていけばタイ人と同じ価格になるところもあるので、準備はしていたのですが、全くだめでした。タクシーで着いた途端、係のおばちゃんが、どこの国の人間かと聞いてきます。
始めよくわからなかったので一番安い1,000バーツ、タイ人のおっちゃん250バーツを選ぶと、私とタイ人のおっちゃんが違う席に誘導されました。1500バーツ払うと、同じ席に座れるということで、500バーツ追加。そうなら初めに言ってよね。・・・にしても、高いなぁ。 そして、タイ人入場料とのあまりの差・・・あと、何でしょう、この不親切さ・・・ごにょごにょ・・・まぁ気を取り直して、入場です。
暗い廊下、暗い階段・・・初期のあしたのジョーの舞台を彷彿とさせます。いたるところに中国語で案内が書いてあります。中国からの団体さんが多いんでしょうね。
そして、中に入ると、煌々と照らし出された四角いリングの上で、子供にしか見えないような、ムエタイファイター達が戦っていました。
ムエタイのルール
2試合ほど観ていましたが、本当にどちらが勝つのか最後のラウンドまでわかりません。リングに登る時に、慣れない感じで、とても弱そうに入る選手がいて、第4ラウンド目までのらりくらり。ああ、こりゃ負けるなと。・・・ところがどっこい、最終5ランド目で今まで何やってたのと思うぐらいのスピードで猛攻撃して判定勝ちするという・・・。それとは逆に、5ラウンドの試合が終わる20秒ぐらい前から両手を上げて、リングを回り、元気アピールだけするという・・。キックボクシングとは随分ちがう印象を受けました。しかも、試合を通じて、あまりKOを狙うような攻撃はしないんですね。
1ラウンド3分 インターバル2分 5ラウンド制
攻撃ポイントよりも防御ポイントが高い、攻撃面でもローキックやパンチのポイントは低く、ミドル・ハイキックのポイントが高いのが特徴、日本のキックボクシングと大きく違うのは防御ポイントの高さです。キックをかわしたりブロックするとポイントされるので、だいぶ判定判断は日本とは違いますね。1R・2Rは通常は様子をみるだけで、実際の攻防は3R以降になることが多い、あまりKOを狙うようなことは少なく、4Rまでに優劣が決まると5Rはながすこともあります。ですから 実際には3-4Rが判定を左右します。
こちらより引用させていただきました
↑ ムエタイのルールを調べてみましたが、なるほど。こういうルールがあるからなんですかね。
タイ人のおっさん達、ムエタイ賭博で大盛り上がり
ということで、どちらが勝つのか、すっかり皆目検討もつかない &どちらを応援するというモチベーションも無いまま、ただ漫然と見ていたのですが、各試合、第3ラウンド辺りから妙に盛り上がるタイ人のおっさんたちがいました。みんな築地の競りでやるような指のコミュニケーション。ああ、これが噂に聞くムエタイ賭博なのね。みんな座ることもなく、ずっと立ちながら試合を見守っています。第4,5ラウンドでは一発いい攻撃が入るごとに「おーーーーい!!!、おーーーーい!」と応援ともつかないような掛け声で盛り上がっています。毎日のようにここに来て賭け事してるんでしょうかね。合法なのかしら。
すると我慢できなくなったのか、一緒に行ってたタイ人のおっちゃんが「せっかくなので、賭けないか」と誘ってきました。
私、理由あって、ギャンブルが”超”がつくほど嫌いな、”超”つまらない人間なのですが、たしかに、漫然と試合を見ていても、応援する対象が無いと、今ひとつ盛り上がらないですね。ということで、負けたらビール一気飲みするという、大学生のノリみたいな賭けをすることにしました。金儲けができないと知ったときのおっちゃんは残念そうでしたけどね(笑
5試合~9試合までの5戦 真剣勝負
もう今までのように、ぼーっと見ているわけにはいきませんよ。おっちゃんとのプライベート・ルールは、リングに入ってきた瞬間に、青か赤に賭けるというルール。体格と顔つきで見るしか方法がないんです。というか、今日の対戦表を見ると、どちらも全く同じウェイト。こりゃわかるわけがないですね。
それでは、対戦結果を。
5試合目 青 ☓
6試合目 青 ☓
7試合目 赤 ☓
8試合目 青 ☓
9試合目 青 ○
・・・ 1勝4敗です。負けるにも程があるでしょ。もう、9試合目は酔っ払って、どうでもいい感じになってましたけどね。どうでもいいと思って適当に言ったほうが勝つとは皮肉です。
酔っ払いながらも、応援できる対象がいるというのは気持ちが盛り上がりますね。気がつけば、ムエタイ賭博やってるおっさんたちと同じように「おーーーい!おーーーい!」と大声で上げていました。
ただ、私だけかもしれませんが、これまで想像していた血湧き肉躍るというような興奮を覚えるようなことが無かったんですよね。あれは映画の世界なんでしょうか。賭博をやっているおっちゃんたち以外、みんなぼーっと試合を見ている感じ。少し見て、早々に立ち去るファラン(西洋人)たちも大勢いました。多分、テクニックやルールなどを理解しないと、私のようなど素人にはムエタイの本当の凄さはわからないんでしょうね。
ルンピニースタジアムにも機会があれば行ってみたいと思います。
何故かモヤモヤ感が残った初めてのムエタイ観戦でした。 ※酔っ払ってその後のことはあまり覚えてません。
ラチャダムヌーン・スタジアム (ラチャダムナン・スタジアム)/Rajadumnern Stadium
住所:1, Ratchadamnoen Nok Rd.,Pom Prap Sattru Phai, Bangkok
TEL:02 281 4205
ムエタイ試合開催日:(月)(水)(木)(日)
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ルンピニー・ボクシング・スタジアム / Lumpinee Boxing Stadium
住所:6 Ramintra Rd Anusawaree, Anusawari, Bang Khen, Bangkok
TEL:02 522 6843
ムエタイ試合開催日:(火)(金)(土)
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